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牡鹿レポート

ワカメ養殖に携わる人々の生計を立て直す (1/3)

屋外での作業を強いられた牡鹿半島のワカメ養殖業者

石巻市の中心部からクルマで東へ1時間ほどの場所にある牡鹿半島。同じ石巻市でありながら、市中心部に平野が広がるのとは対照的に、牡鹿半島はリアス式海岸特有の入り組んだ海岸線が続く。その複雑な地形のところどころに、入り江のような浜辺も広がっている。そうした浜辺には集落が点在し、カキやホタテ、ワカメなどの養殖が盛んに行われてきた。
 牡鹿半島の西側に位置する十八成浜(くぐなりはま)もそのひとつ。9足す9で18を意味するこの名前の由来は、浜辺の砂を踏むと「クグ」と鳴るからだとも言われるが、諸説がある。100世帯あまりの小さな集落だが、穏やかな海の恵みを糧に、長年ワカメの養殖を続けてきた。しかし東日本大震災により、半数以上の家屋が津波で破壊され、2名が命を落とした。

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十八成浜の海岸沿いに点在していた家々の多くは、津波により破壊された

 十八成浜でのワカメの収穫は2月末頃から始まり4月末まで続くが、震災後は収穫高が激減。出荷そのものを諦めざるを得ないような状況にあった。
 牡鹿半島の他の地域の漁業者たちが漁や養殖を再開できない状況の中、十八成浜の人たちはワカメ養殖だけでも再開させようと、海底に埋まったままのイカリを引き上げ、まだ使えそうな浮きや網を回収していく。そうした努力が実を結び、2011年の9月末から例年と同じ量の種付けを始めることができた。

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ワカメの養殖再開に全力で取り組んだ十八成浜(写真はワカメを収穫するための漁船)

問題は収穫後の作業だった。ワカメは養殖場から船で引き揚げられた後、生の状態か天日干ししたもの、もしくは、ゆでた後に塩もみした状態で出荷される。出荷額は加工がされているほど高くなるので、十八成浜では震災前までゆでて塩もみしたワカメを出荷していた。しかし、津波で倉庫が流され、屋内で加工作業をすることが困難になったため、収穫が始まった2012年の2月以降、生の状態で出荷する日が続いていた。
 厳しい作業環境の中で再起を目ざす十八成浜の人たち。そんな彼らを支援しようと、キリンビール社が支援したのがコンテナ保管庫だった。

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