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重茂レポート

漁業の復活に欠かせない早採りワカメ (2/3)

支援スピードの速さに驚きと感謝

 重茂漁協では、早採りワカメをブランド化しようという企画が、2年以上も前から持ち上がっていた。ブランド名には、以前に取得していた「春いちばん」という商標を使い、早採りワカメを使った料理のレシピを紹介することなども計画されていた。

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「春いちばん」のブランドにはキャラクターも存在する(写真提供/重茂漁業協同組合)

 問題は「春いちばん」のブランドを広めていくための費用だった。
 ブランドの認知を広めるためには、情報発信力の強化が欠かせない。しかし、いくら復興支援と言えど、情報発信のために資金を提供してくれる支援者は少なかった。
 そんな折に出会ったのが、キリングループと同グループの「復興応援 キリン絆プロジェクト」をサポートしている日本財団だった。
 重茂漁協が「春いちばん」のブランド化と情報発信力の強化の企画をプレゼンしたところ、即断即決ともいう速さで話が進むことになる。その結果、プレゼンから3ヵ月という期間で、企画に必要な2500万円を支援してもらうことができた。商品のブランド化に伴う情報発信もさることながら、高齢者の漁業離れを防ぐ取り組みにつながることも高く評価されたようだ。高齢者が漁業を続けてくれれば、若い世代に知識や技術が伝授されることで、後継者問題の解決につながるからだ。
 「私たちは様々なところからご支援を頂いていますが、絆プロジェクトの意思決定や支援スピードの早さには、本当に驚きました。お陰さまで、早採りワカメのブランド化に踏み切ることができました」
 後川次長は感謝の気持ちを込めながら、支援に至るまでの経緯を振り返った。
 最終的に支援金は、重茂漁協の商品カタログの制作とホームページのリニューアルという形で活用されることになる。
 商品カタログには、「春いちばん」の早採りワカメを中心に、ウニやアワビなど重茂半島の海産物が、料理のレシピ付きで紹介されている。また、重茂の人々の自然と共存共栄していくという考え方や、環境保全に対する取り組みなども紹介されている。商品カタログは震災前から交流があり、震災後は新船の寄贈や「春いちばん」の購入(すでに約2万食を注文)など様々な形で支援を続けてくれている、生活協同組合の生活クラブ連合会の会員向けに35万部、一般向けに7万部の計42万部を発行した。一般向けの商品カタログは、宮古市内の宿泊施設や飲食店などに配置するほか、重茂半島の商品を注文した全国の人々にも同封することにしている。

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商品カタログには「春いちばん」の特集のほか、料理のレシピや重茂半島の紹介などが掲載されている

 また、リニューアルされた重茂漁協のホームページにも、「春いちばん」の早採りワカメを筆頭に、海産物の商品や重茂の人々の取り組みなどが紹介されている。加えて、商品カタログの電子版も見ることができる。以前のホームページはアクセスも少なく、商品の購入ページも使い勝手がよくなかったため、売り上げアップには結びついていなかった。しかしリニューアル後はアクセス数も増え、掲載されているレシピからそのまま商品を注文する人も相次いでいる。後川次長によれば、急激な注文の増加に対応が追いつかないほどだというから、嬉しい悲鳴に違いない。

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重茂漁協のホームページ(左)と料理レシピのページ(右) レシピのページからそのまま商品の購入ページに進むこともできる

 「復興応援 キリン絆プロジェクト」による重茂漁協の情報発信力の強化を目指す今回の支援は、着実に実を結びながら、重茂半島の復興を後押ししていると言えるだろう。

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