復興応援キリン絆プロジェクト

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山田町贈呈式レポート

山田町贈呈式レポート 地元の海が輝くために (1/3)

「オール山田」で取り組むプロジェクト

 2014年6月19日、岩手県山田町にある「山田町商工会館」で、「復興応援 キリン絆プロジェクト」による水産業支援の贈呈式が行われた。
 宮古市と釜石市の間に位置する山田町は、人口約1万7千人。町の目の前には、親潮と黒潮が交差する恵まれた漁場の三陸沖があり、水産業を中心に発展してきた。

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水産業を中心に発展してきた山田町

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港には数多くの漁船が並ぶ

 しかし、東日本大震災の大津波は、水産業の町に容赦なく襲いかかる。
 死者・行方不明者は821名にのぼり、被災家屋数は3,369棟におよんだ。漁港は破壊され、漁船も流出。沿岸部や町の中心部に点在していた水産加工場も、その多くが事業停止を余儀なくされるほど、壊滅的な被害を受けた。
 その結果、震災の年の水揚げ高は、前年比でマイナス90パーセントにまで落ち込んだ。その後、漁業関係者をはじめとした町の人々のたゆまぬ努力により、仮設工場などで徐々に事業は再開していく。しかし、震災直後に中断してしまった卸業者や小売店などとの取引が再開できなかったり、風評被害により漁価が低迷したりするなどして、山田町の水産業の売り上げは大きく減少したままだった。
 こうした状況を打開しようと、山田町の水産業関係者の中で「水産物のブランド化および販路拡大」を目指すプロジェクトが立ち上がる。
 「山田町が2011年12月に策定した復興計画の中には、産業の早期復旧と再生・発展という基本理念が盛り込まれています。今回のプロジェクトは、まさに町の復興方針とも合致しています」
 山田町の水産商工課で主事を務める沢田真央さんが教えてくれた。

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町の復興方針とプロジェクトの方向性について語る沢田さん

 「やまだの海が輝くプロジェクト」と命名されたこのプロジェクトは、山田町商工会と山田町の水産加工会社が中心となって組織された3グループ(三陸山田シーマンズ、協同組合山田広域ベイサイドプラン、山田マリンプロジェクト)が共同で実施する。3グループは、水産物を用いた手作りの地域食文化を発信したり、地元のカキをブランド化したり、鮮度の高い食材を使った山田町独自の味を商品化するなど、それぞれが特徴ある事業に取り組む。また、山田町商工会は大手ネット企業と連携し、各グループが開発する商品に対して、マーケティングデータを提供したり消費者リサーチを行うなどして、3グループの取り組みをサポートしていく。
 そして自治体としての山田町も、プロジェクトを全面的に応援している。
 「東京などの都市部から年2回、バイヤー(購買担当者)を山田町に招いて、町全体で商談会を実施する予定です。どんな人たちが商品を生産・加工しているのか、実際に現場に来て五感で感じてもらいたいからです。他にも、各グループの商品開発や情報発信について、町としてもできる限りの支援を行っていきます」
 沢田さんによれば、山田町で収穫された松茸などの山の幸や、山田町で手作りされる味噌などの調味料も商品開発に取り入れる予定だという。水産業をはじめ、農業、商工会、町役場など、町の人たちが一緒になって取り組む、「オール山田」のプロジェクトだと言えるだろう。
 「復興応援 キリン絆プロジェクト」を展開するキリングループでは、山田町がひとつになって取り組む「やまだの海が輝くプロジェクト」の趣旨に賛同。日本財団の協力のもと、ブランド育成、6次産業化による販路拡大、担い手・リーダーの育成をテーマとした水産業支援として、3070万円を支援することを決定した。

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