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大槌町贈呈式レポート

大槌町贈呈式レポート 三陸のど真ん中で復興を果たす (1/3)

「新巻鮭」発祥の地を襲った大震災

 2014年7月31日、岩手県大槌町にある大槌町役場で、「復興応援 キリン絆プロジェクト」による水産業支援の贈呈式が行われた。
 岩手県の東部に位置し、三陸の海に面する大槌町。江戸時代の初期、新たに考案された新巻鮭(塩漬けした鮭)を上方(江戸)に出荷したことで栄え、今でもその製法などの伝統は受け継がれている。また、三陸の中心部に位置することから、大槌町には全国の鮭、ウニ、イカ、サンマ、カキをはじめとした、多種多様な海産物が水揚げされてきた。岩手県沿岸部の地域では、水産業に占める水産加工業の雇用者数の割合が概ね30パーセントなのに対し、大槌町は約50パーセントを占めていたことから、水産加工業の町だとも言える。

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岩手県の沿岸地域の中でも、水産加工業の町として名高い大槌町

 しかし、東日本大震災の大津波は大槌町に壊滅的な被害をもたらした。
 震災による死者・行方不明者は当時の人口の7.8パーセントにあたる1284名にのぼり、建物も半数以上が全半壊した。水産業関連では、全漁船の75パーセントにあたる600隻が流出。18あった水産加工の事業所もすべて全壊した。
 沿岸に向かって幅が狭くなる大槌湾の地形が津波を増幅させたことに加え、町の中心部が湾の周囲に位置していたことも、被害を大きくした。

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沿岸部には津波に破壊された防潮堤が残っていた

 震災後、他地域から進出していた大手の水産加工会社は相次いで撤退し、地元の漁協は経営破たんした。残された地元の水産加工の事業者たちは、加工場を失い、本業をいつ再開できるか、メドも立っていなかった。
 そこで2011年8月、窮地に追い込まれた大槌町の水産業を復活させようと、地元の水産加工4社(芳賀鮮魚店、株式会社ナカショク、小豆嶋漁業株式会社、有限会社浦田商店)が立ち上がり、任意団体を立ち上げた。「やる気とノウハウはありますが、資金はありません」と呼び掛けたところ、全国紙に取り上げられた効果もあり、日本各地からサポーターに名乗りを上げる人が登場。サポーターからの支援をもとに、各事業者は仮設工場への入居や自社工場の再建という形で、事業再開にこぎつけた。2012年3月には、任意団体をさらに発展させ、「ど真ん中・おおつち協同組合」(注1)を設立。4社は各社の水産加工事業を継続しながら、協同組合としてネット販売を行うほか、4929名にまで増えた全国のサポーターに商品案内をしたり、大槌町に実際に来てもらうイベントを開催している。
 「復興応援 キリン絆プロジェクト」を展開するキリングループでは、「ど真ん中・おおつち協同組合」が目指す大槌町の水産業の復活への取り組み(ど真ん中・おおつち!ひょうたん島GO・GOプロジェクト)に賛同。日本財団の協力のもと、加工商品共同開発など施設の整備、新商品開発、ブランディング活動、販路拡大、情報発信などに3千6百万円を支援することを決定した。

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