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フィッシャーマン・ジャパン贈呈式レポート

フィッシャーマン・ジャパン贈呈式レポート 若手漁師が次世代の漁業作りに挑む (1/3)

目指すのはカッコよくて稼げる漁師

 2014年8月27日、東京都中央区にあるイトーキ東京イノベーションセンターで、「復興応援 キリン絆プロジェクト」による水産業支援の贈呈式が行われた。
 今回、支援を受けたのは一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン。宮城県内で活動する、平均年齢30歳の若手漁業者13名により、構成されている団体だ。
 団体設立のきっかけとなったのは、キリン絆プロジェクトでも支援を実施している一般社団法人・東の食の会が主催する「三陸フィッシャーマンズ・キャンプ」での出会いだった(キャンプ開催時の記事はこちら:http://kizuna-nipponfoundation.info/2013/10/-12.html)。
震災後、苦労の末に事業を再開しても、既存の取引先との取引ができなくなったり、風評被害により販売が落ち込むなど、厳しい状況に置かれていた13名の若手漁業者たち。販売やブランディングなどのマーケティング手法を学び、少しでも自らの事業に役立てようとキャンプに参加した。そして座学でのディスカッションに加えて、懇親会などでも様々な話をする内に、同じ悩みを持つ若手漁業者ということで意気投合。2014年5月に団体を立ち上げた。
 「13名の中には個人事業主も多く、震災後は一人で悩み、苦しんでいる人も少なくありませんでした。ところがキャンプに参加すると、悩んでいるのは自分だけではないと知ったのです。これは驚きであると同時に、同志を見つけたという喜びにもつながりました」  フィッシャーマン・ジャパンで共同代表理事を務める赤間俊介さんが、団体設立に至る経緯を振り返った。

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団体設立の経緯を振り返る赤間さん

 赤間さんによれば、宮城県の水産業は鮮度のよい海産物を、すぐに都市部へ出荷できるのが強みだという。しかし、震災前は取引先に海産物を卸すだけで、赤間さんたちに価格決定権はほとんどなかった。そこで団体設立を機に、「丘に出る漁師」になることを決意。市場ニーズをくみ取りながら、漁業者たちが自ら商品を企画し、直接、消費者に販売することを目指している。
 実際、「丘に出る」取り組みはすでに始まっている。石巻市にあるショッピングモールでは、店頭で定期的に朝市を開催。朝に取れたばかりの、鮮度のよい魚介類を販売している。1回の朝市での売り上げが、10万円を超えることもある。

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朝市ではホタテ、ホヤ、カキ、タコなど、とれたての新鮮な海産物を販売。漁師と直接会話しながら商品を選べるのも魅力だ

 また、フィッシャーマン・ジャパンのホームページ(http://fishermanjapan.com/)では、ネット販売を実施。13名の漁業者が生産するホタテ、カキ、ワカメ、銀鮭、体にいい海藻食材として近年、話題を集めているアカモクなどの多彩な海産物を、セット販売している。さらには、ファンクラブも設立。入会者にはフィッシャーマン・ジャパンから、旬の海産物、会員バッジ、イベント情報などが届けられる。
 「目指すのは、カッコよくて稼げる漁師集団。若手の自分たちがその姿を見せることで、漁業離れが進むと言われる日本でも、さらに若い人たちが後に続いてくれると思うのです」
 赤間さんは団体を設立して活動することが、後継者作りにもつながると考えている。
 「復興応援 キリン絆プロジェクト」を展開するキリングループでは、フィッシャーマン・ジャパンが実施している「若手漁師による次世代漁業作りと後継者作り」の趣旨に賛同。日本財団の協力のもと高付加価値加工品の開発、ブランディング活動、販路拡大、情報発信、担い手育成などに2千万円を支援することを決定した。

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