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大船渡贈呈式レポート

大船渡贈呈式レポート 自慢のカキと6次産業化で街の復活を目指す (1/3)

長い時間と手間暇をかけて育てるカキ

 2014年10月29日、岩手県大船渡市にあるオーシャンビューホテル丸森で、「復興応援 キリン絆プロジェクト」による水産業支援の贈呈式が行われた。
 岩手県南東部に位置する大船渡市は、豊かな漁場である三陸海岸を擁し、水産業を中心に栄えてきた。
 しかし、東日本大震災はそんな水産業の街の姿を一変させる。
 23メートル超える大津波が街を襲い、死者・行方不明者の数は420名を超えた。震災の前年、2010年の大船渡市の人口は4万人強(注1)だったので、人口の1パーセントに及ぶ人的被害を受けたことになる。また、家屋の倒壊も4千棟近くにまで達した。
 同様に、水産業の被害も甚大だった。3千隻を超える漁船が津波で失われ、大型の定置網も19ヵ所が破壊された。養殖施設もすべて流出したほか、魚市場も全壊する被害を受けた。
 こうした厳しい状況の中、大船渡の特産であるカキと6次産業化(注2)を軸に、地域を復活させようと設立されたのが「大船渡6次連携ブランド開発グループ」だ。
 「グループが設立されたのは2013年11月。きっかけは、街の復興を目的に開催された「牡蠣まつり」でした。震災前、大船渡市では毎年、カキやホタテを振る舞う「浜一番祭り」が行われていました。しかし、震災後は中止されたままでした。地域が盛り上がるこのお祭りを復活させようと、被災した商店が集う屋台村を舞台に、「牡蠣まつり」を開催したのです。その際、カキを提供してくれる生産者や加工業者とも連携しました。そのご縁が発展して、大船渡の街全体を盛り上げるために、連携して活動するようになったのです」
 「大船渡6次連携ブランド開発グループ」の理事長を務める及川雄右さんが、グループ設立に至る経緯を話してくれた。

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及川理事長は贈呈式の会場となったオーシャンビューホテル丸森を経営している

 大船渡産のカキは、育つまで3年を要する。その間、カキの殻に穴を開けて糸を通す「耳吊」を行い、それぞれのカキの間隔を広げながら、ゆったりとしたスペースで育てている。また、定期的にカキを海から船に揚げてお湯で洗う「温湯(おんとう)」をすることで、殻についた海藻や貝類を洗い落し、カキをきれいな状態に保っている。長い時間と手間暇をかけて育てられた大船渡のカキは、身も大ぶりで濃厚な味がすると消費者に評判だった。
 そして震災から3年目を迎え、ようやく大船渡自慢のカキが戻って来た。このカキを、街の復活の起爆剤にしようというのだ。具体的には、2013年から始まった「牡蠣まつり」を毎年恒例のイベントとして開催するほか、屋形船で大船渡湾を周遊しながらカキ料理を思う存分味わう「牡蠣づくし屋形船」を就航させる。屋形船の事業は、早ければ年内にも開始される予定だ。

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大船渡湾にはこの時期、カキの養殖棚がびっしりと並ぶ(写真はワカメの養殖棚も含む)

 「復興応援 キリン絆プロジェクト」を展開するキリングループでは、「大船渡6次連携ブランド開発グループ」が目指す、カキと6次産業化を軸にした街を元気にする取り組み(美味しい楽しい元気の街大船渡づくりプロジェクト)に賛同。日本財団の協力のもと、商品開発、メニュー開発、共通ロゴによるブランディング活動、販促プロモーション、ホームページによる情報発信などに3千万円を支援することを決定した。


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