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水産加工の未来を切り拓く共同施設が誕生

気仙沼鹿折加工協同組合 新事務所棟落成式レポート (1/3)

組合設立のきっかけは土地のかさ上げ交渉

 2015年5月27日、宮城県気仙沼市で、気仙沼鹿折(ししおり)加工協同組合(以下、鹿折加工組合)の新事務所棟の落成式が行われた。
 鹿折加工組合は2012年8月、気仙沼市鹿折地区で事業を営んでいた水産加工会社17社(2015年5月末現在19社)によって結成された組合だ。結成のきっかけは、行政との土地のかさ上げ交渉を、協同で行おうとしたことにある。鹿折地区は気仙沼湾の最奥部にあり、市内でも特に津波の影響を受けやすい地域。東日本大震災では9メートルを超える津波に襲われ、沿岸部にある水産加工の工場はほとんどが津波で倒壊・流失してしまった。工場を元の場所に再建するには、行政による土地のかさ上げが不可欠だったのだ。
 その後、組合の設立を通じて多くの水産加工会社が集まったのだから、土地のかさ上げ交渉以外にも、一緒にできることはあるはずだと実現を模索。話し合いを重ねた結果、鹿折加工組合では、共同利用施設の設置によるコストダウン、ならびに、販路拡大と商品のブランド化を始めることにした。現在、ブランディングや新商品の開発のほか、取引先販路の拡大、情報発信の強化などに取り組んでいる。
 「復興応援 キリン絆プロジェクト」を展開するキリングループでは、気仙沼の水産業を水産加工の面から復興させようという、鹿折加工組合の取り組みに賛同。2014年2月に、日本財団の協力のもと、5千万円を支援することを決定した。支援金は、組合が取り組む商品開発、ブランディング活動、販路拡大、情報発信などに活用されている(贈呈式の記事はこちら:http://kizuna-nipponfoundation.info/2014/03/post-23.html)。
 鹿折加工組合の新事務所棟が建設された場所は、気仙沼湾の沿岸に位置している。震災前、この場所には組合員の工場や気仙沼市民の住宅が数多く立ち並んでいた。しかし、震災の津波によりすべて流されてしまった。行政である気仙沼市は水産業集積地とするためそのエリアの土地を買い上げ、かさ上げを行い、一部を鹿折加工組合に売却することで、新事務所棟の建設が実現した。
 建設にあたっては、震災直後から鹿折加工組合の組合各社の事業再開を支援してきた、大手商社2社が資金面で協力した。敷地内には組合各社が共同で使用できる事務所のほか、8月から稼働開始予定の冷蔵倉庫や海水処理施設など、鹿折地区の水産加工を盛り上げるための様々な機能が備わっている。

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水産加工に必要な様々な設備が備わった新事務所棟

 また、新事務所棟に併設されている、プレゼンテーションルームも大きな機能のひとつだ。商品の販売戦略の一環として、「見る・聞く・香る・味わう」をテーマとした「商品展示」・「映像」・「調理」のコーナーを設けている。ここでは、鹿折加工組合が開発した新商品をディスプレイするだけでなく、モニターやスクリーンを使って新商品のプレゼンや、実際にバイヤーを招いて商談を行うこともできる。プレゼンテーションルームの実現には、「復興応援 キリン絆プロジェクト」の支援金が活用されている。

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「復興応援 キリン絆プロジェクト」の支援により実現したプレゼンテーションルーム

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プレゼンテーションルームには、鹿折加工組合の組合各社が開発した商品がディスプレイされている


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