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新しい食の地域ブランドを確立する試み

KAMAROQ株式会社 「釜石海まん」商品発表会レポート (1/3)

任意団体から生まれた株式会社

 2015年11月2日、東京都渋谷区にあるkurukku homeで、KAMAROQ株式会社が開発した海鮮中華まんじゅう「釜石海まん」の商品発表会が行われた。

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kurukku homeは、クリエイターの育成・交流・発信を主としたシェアオフィス。
イベントスペースやセミナー会場としても活用されている

 KAMAROQ株式会社は、「復興応援 キリン絆プロジェクト」を展開するキリングループの水産業支援を受けた任意団体「釜石六次化研究会」から生まれた会社だ。岩手県釜石市内で水産、製菓、酒造などを手掛ける5社によって設立された「釜石六次化研究会」は、2014年からキリングループの支援を受け、海の幸をはじめとする釜石の様々な食材を使った商品開発に取り組んできた(「釜石六次化研究会」への支援に関する記事はこちら:http://kizuna-nipponfoundation.info/2014/10/post-41.html)。そして長い時間と苦労の末に、ようやく「釜石海まん」という新商品が完成した。この新商品を岩手県内外へ販売するべく、新たに立ち上げられたのがKAMAROQ株式会社だった。
 「最初に立ち上げた『釜石六次化研究会』は、新商品を研究開発するための団体でした。釜石には例えば気仙沼のフカヒレや宮古のサンマのように、地域を代表するような水産品がありません。それでも、地元の豊かな海の幸や山の幸、また、商品にあまり使われていない未利用資源と言われる食材を活用することで、まったく新しい食のブランドを確立できると考えたのです。そのためには、多種多様な業種から一人でも多くの事業者に参加してもう必要がありました。そこで研究開発を『釜石オープンキッチンプロジェクト』と名付け、組織も任意団体にすることで、気軽に参加できるようにしたのです。約2年におよぶ研究開発を経て、ようやく市場に出せるような商品が出来上がりました。しかし、ビジネスとして流通各社と取引を進めるのに、任意団体では信用を得ることが難しい。そこでKAMAROQ株式会社を新たに設立することにしたのです」
 KAMAROQ株式会社で代表取締役を務める中村博充さんと取締役の宮崎洋之さんが、新商品の開発に至るまでの経緯を話してくれた。

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「釜石六次化研究会」からKAMAROQ株式会社が誕生するまでの変遷について語る中村さん(右)と宮崎さん。中村さんは釜石の復興まちづくりを応援する団体「釜援隊」のメンバーとして、「釜石六次化研究会」の活動を支援していたが、KAMAROQ株式会社の設立を機に代表取締役として活動に参加することに。また、宮崎さんは自身で水産加工会社を営むかたわら、「釜石六次化研究会」の会長も務めている

 中村さんと宮崎さんによれば、「釜石海まん」を完成させるまでに、のべ5万個を超える試作品を作ったという。フレンチレストランのシェフや小売企業のバイヤーなどからもアドバイスを受けつつ、消費者に手に取ってもらえる商品になるよう、具材の内容や調味料の割合を何度も変えながら試作を続けた。
 そして試作に成功したものを、釜石市内の主婦や復興支援に来ているボランティアなどに試食してもらうテストマーケティングを行い、高い評価を得たものが今回の商品発表会でお披露目されることになったのだ。

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