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地域ブランドの土台となる工場

「北三陸ファクトリー」開所式レポート (1/3)

水産業の復興を加速させるために

 2016年7月12日、岩手県洋野町にある旧種市給食センターで、「北三陸(※)ファクトリー」の開所式が行われた。
 岩手県の最北端に位置する洋野町は、人口1万8千人あまりの太平洋に面した町。海辺の地形は断崖絶壁が連なり、外洋にも面しているため波が荒く、養殖には向いていない。一方、「世界の三大漁場」として知られる三陸沖では、特産の北紫(きたむらさき)ウニをはじめ、天然のホヤやワカメ、また、アワビ、ホタテなど、多彩な海産物を生産してきた。
 東日本大震災の際は人的被害こそゼロだったが、沿岸部に位置する魚市場や水産加工場、ウニの種苗生産を行う栽培センターなどは、津波により大きな被害を受けた。
 こうした状況を受け、「復興応援 キリン絆プロジェクト」を展開するキリングループでは、2014年6月、洋野町の多彩なメンバーが協力して水産業の復興に取り組むために立ち上げた「北三陸 世界ブランドプロジェクト実行委員会」に2千万円を助成している(プロジェクトへの支援に関する記事はこちら:http://kizuna-nipponfoundation.info/2014/07/post-33.html)。
 今回、洋野町で新たに開所した「北三陸ファクトリー」は、昨年7月まで利用されていた旧種市給食センターを町から借り受け、改装することで実現した。工場では生ウニの鮮度を国内最高レベルに保つため、最新の加工設備を導入。生ウニに加え天然ワカメをはじめとする魚介類の加工品を生産し、国内での販路を増やすだけでなく、台湾や香港など海外への輸出も行うことで、水産業の復興を加速させていく。

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給食センターを改装することで開所が実現した「北三陸ファクトリー」

 「北三陸 世界ブランドプロジェクト実行委員会」の委員長であり、洋野町で水産加工業「ひろの屋」を営む下苧坪之典(したうつぼ ゆきのり)さんは、「北三陸ファクトリー」が地域を代表するブランドになると確信している。
 「私たちが目指すのは、海外の市場にも受け入れてもらえる世界ブランドを作ることです。洋野町にはすでに、水産業者が作ったブランドが複数ありますが、世界で戦うには事業者の枠を超えた地域ブランドを作らなくてはなりません。『北三陸ファクトリー』は地域ブランドを作る土台となる工場だと言えるでしょう。世界に通用する地域ブランドが生まれることで、持続可能な水産業が実現するのです」

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「北三陸ファクトリー」は地域ブランドを作る土台だと語る下苧坪さん

 下苧坪さんによれば、「北三陸ファクトリー」は単なる加工場ではないという。地域の水産業者が集まり、意見を交換しながら新しい水産加工品を開発できる、「集いの場」でもあるというのだ。他にも、見学コースやウニの殻むき体験、直売所なども設け、多くの人が気軽に出入りできる加工場を目指している。

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