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宮城県の食材のファンを作る試み

「宮城牡蠣の家 大漁や」2017レポート (2/3)

浜ごとに多彩な魅力を持つ宮城県の牡蠣

 オープニングセレモニーの冒頭、主催者を代表して宮城県漁協の丹野一雄・経営管理委員会会長から挨拶が行われた。
 「東京・大手町で開催する『宮城牡蠣の家 大漁や』は、今年で3回目を迎えました。今回も宮城の旬の牡蠣を皆様にご提供できることを、大変嬉しく思います。宮城県の漁業は震災で大きなダメージを受けましたが、生産者は養殖に励むなど復興に向けて着実に歩んできました。『宮城牡蠣の家 大漁や』では漁協が推奨するブランド牡蠣に加え、各地から直送される水産物も味わえます。この機会に、首都圏の皆様にお店に足を運んで頂き、おいしくて安全な宮城の水産物を食べてほしいと思います。そして宮城の水産物のファンになって頂き、その魅力を国内外に発信して頂ければ嬉しい限りです」

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宮城県の水産物のおいしさと安全性を強調する丹野・会長

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オープニングセレモニーにはテレビ、
新聞、専門誌など30社を超えるメディアが取材に訪れ、
関心の高さを伺わせた

 続いて関係者による挨拶が行われた。先陣を切ったのは、「宮城牡蠣の家 大漁や」の実施を後押ししている宮城県の村井嘉浩・知事だ。
 「オープニングセレモニーの開催、誠におめでとうございます。震災からまもなく6年が経ちますが、復興はまだ道半ばです。県としては引き続き、沿岸部の基幹産業である水産業の復興に全力で取り組んでいきます。宮城県の牡蠣は山々から流れ込む豊富な栄養分をたっぷりと吸うことで、身が大きく甘みがあるのが特徴です。また、県内の牡蠣養殖場は養殖環境や技法の違いにより、浜ごとに特色のある牡蠣が生産されています。そうした各地域のプレミアムな牡蠣が味わえるのも、『宮城牡蠣の家 大漁や』の魅力です。そして牡蠣以外にも、銀鮭やホヤなどの水産物、ブランド米をはじめとした農産物も味わえるのです。『宮城牡蠣の家 大漁や』を通じて、宮城県の食材のファンが首都圏で急増することを期待しています」

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宮城県の食材のファンが首都圏で急増することに、期待を寄せる村井・知事

 「宮城牡蠣の家 大漁や」の運営に協賛している、農林中央金庫の河野良雄・代表理事理事長からは激励の言葉が贈られた。
 「農林中央金庫では、震災発生から1ヵ月後に復興支援プログラムを策定し、300億円の資金で被災地の皆様を金融面で支援してきました。宮城県の水産業は漁港や漁船などの基盤整備が進んでいますが、牡蠣の生産量は震災前の半分程度であり、販路の回復も道半ばです。そうした状況の中、宮城県の生産者と首都圏の人々を結ぶ、『宮城牡蠣の家 大漁や』の取り組みは素晴らしいと思います。また、料理を提供するだけでなく、バイヤーとの商談会を実施したりスーパーでの実演販売も行うということで、多角的な取り組みを心強く感じています。農林中央金庫としても、宮城県が持続可能な食のバリューチェーンを構築できるよう、全力で支援していきたいと考えています」

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「宮城牡蠣の家 大漁や」の取り組みを高く評価する河野・代表理事理事長

 続いてキリンビール株式会社の布施孝之・代表取締役社長からも、関係者挨拶が行われた。
 「今年で3回目を迎えた『宮城牡蠣の家 大漁や』ですが、その目的は、震災で被害を受けた殻付き牡蠣や水産物が、順調に回復していることを多くの人に知ってもらうことだと思います。過去2回では売り切れる牡蠣が出るほど大盛況でしたが、今年も成功すると確信しています。宮城県とキリングループはご縁が深く、仙台市に工場があることに加え、2006年にはキリンビールのテレビCMで宮城県の牡蠣を使用したのを機に、県の食材をPRするプロジェクト(両者の頭文字を取って「M・Kプロジェクト」と命名)を発足させました。震災後の2011年7月には『キリン絆プロジェクト』を立ち上げ、食産業を中心に復興支援を続けています。これからも地域の活性化に資するよう、キリングループ全体で宮城県を応援していきたいと思います」

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布施・代表取締役社長は、宮城県とキリングループの縁の深さについて語ってくれた

 そしてオープニングセレモニーには、昨年のリオデジャネイロ五輪のバトミントン種目で、金メダルを獲得した髙橋礼華・松友美佐紀ペアもお祝いに駆けつけ、メッセージを贈ってくれた。2人は高校時代を仙台で過ごしたことが縁で、「みやぎ絆大使」を務めている。
 「オープニングセレモニーの開催、誠におめでとうございます。昨年のオリンピックでは、宮城県をはじめ全国の皆様からご声援を頂き、本当に有難うございました。私たちは仙台市の高校の出身ですが、そのときの教育のお陰で今があると思っています。そんな第2の故郷でもある仙台市が震災に遭い、友人の多くも被災し、大変な生活を余儀なくされました。被災地の皆さんのためにも、私たちにできるバトミントンで結果を出し、喜びを分かち合えるよう頑張っていきたいと思います。そして『宮城牡蠣の家 大漁や』を通じて、宮城県の素晴らしさを多くの方に知って頂ければと思います。私たちも多くの方に宮城県の良さを伝えていきます。『宮城牡蠣の家 大漁や』の成功を心よりお祈りしています」

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宮城県仙台市を「第2の故郷」と表現した髙橋・松友ペア

 関係者挨拶の最後には、来賓を代表して今村雅弘・復興大臣から祝辞が贈られた。
 「道路の整備などインフラの復旧をはじめ、東北の復興は着々と進んでいますが、いまだ避難を余儀なくされている方が13万人もいらっしゃいます。これからの課題は、産業の再生や生活の整備といったソフト面です。復興庁としては、宮城県の水産業を何とか盛り上げていきたいと考えています。宮城県が抱える三陸沖は、寒流と暖流が交わる素晴らしい漁場です。この恵まれた環境を活かして、東北のエネルギーになるよう皆さんには頑張ってほしいと思います。そして『宮城牡蠣の家 大漁や』では、焼き牡蠣のおいしい香りで人々を惹きつけ、巨大マーケットである東京で宮城の食材を存分に売りこんでほしいと思います。復興に向けて共に頑張っていきましょう!」

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復興のために共に頑張ろうと呼びかけた今村・復興大臣

 すべての挨拶が終了すると、宮城県漁協で経済事業担当理事を務める阿部誠さんから、「宮城牡蠣の家 大漁や」の看板メニューである殻付き牡蠣についての説明が行われた。
 宮城県の牡蠣養殖は、岩手県との県境にある唐桑から松島湾を望む塩釜まで、広範囲で行われている。そして同じ宮城県の中でも、養殖が行われる地域によって、味に変化があるのが特徴だという。
 例えば、「唐桑」の牡蠣では、通常2年で出荷するものを3年近くかけてじっくりと育てる。養殖場を内湾から外洋に移して荒波にもまれる工程も経ることで、しっかりとした身に仕上げている。
 「長面浦」の牡蠣は、汽水域と呼ばれる周囲を山に囲まれた場所で養殖される。汽水域は山からのミネラルが豊富なため、1年ほどの短期間でクリーミーな牡蠣ができあがる。
 「万石浦」や「鳴瀬」の地域が属する石巻は、宮城県の中でも牡蠣の主産地として知られている。北上川から豊富な栄養分が流れ込み、種牡蠣の産地としても評価が高い。さらに「鳴瀬」では、生産者が牡蠣のおいしさや品質を向上させるため、様々な工夫を加えているという。
 宮城県漁協ではこうした各地の牡蠣を、ストーリー性を持って伝えていきたいと考えている。

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宮城県の殻付き牡蠣について説明を行う阿部・経済事業担当理事

 最終的な目標は、殻付き牡蠣を一般家庭でも当たり前のように食べてもらうことだ。そのために特別なパッケージやラベルを開発し、レンジで温めるだけで殻付き牡蠣を食べられるようにし、食べた後の殻は家庭ごみとして捨てられるようにすることを検討している。
 また、殻付き牡蠣だけでなく、銀鮭やホタテ、ホヤなどの水産物、セリやしいたけなどの農産物についても、シェフや農協、流通各社と協力しながら、宮城県の特産物として首都圏での認知向上と販路拡大を目指していく予定だという。
 そしてオープニングセレモニーが終了すると、いよいよ試食の時間となった。

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オープニングセレモニーの終了後には、
応援に駆けつけた仙台・宮城観光PRキャラクターの「むすび丸」も交え、
記念撮影が行われた

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