復興応援キリン絆プロジェクト

水産業復興支援事業

活動について

各地域での活動

活動レポート

HOME
活動レポート
鯉ブランド復興にオール郡山で取り組む

「鯉に恋する郡山プロジェクト」成果報告会レポート (2/2)

コンセプトもデザインも。オール郡山で取り組めたことが最大の成果

 続いて、事業成果の発表が行われた。まず、新たなワイン産地の人づくり産学官連携人材育成事業の報告が行われた。続いて、鯉に恋する郡山プロジェクトの成果報告が本プロジェクトのアドバイザーである一般社団法人農業改革支援センター 村上一幸・理事より発表された。
 「プロジェクトのアドバイザーとして参加させていただきました。自分が考えていたより、郡山で鯉を食べていないとわかり、これは大変なプロジェクトになってしまうというのが本音でした。何とか成功させたいと皆様と一緒にやってきました。鯉を食文化として根付かせるために、郡山で日常的に鯉料理が食べられるようにしていくことを目標としました。プロジェクトの目標として、鯉料理を食べられる飲食店の開拓、鯉料理の認知度を広げる、協力頂く鯉生産者の持続的な経営支援を掲げました」

 プロジェクトが開始してから7、8ヶ月はあまり表立った活動はなかったという。その理由は、コンセプトをきちんとつくることに時間をかけたからだ。
 コンセプトをつくるためにまずは現状調査、市場調査を行った。実際に鯉料理を出している人にヒアリングを行ったところ、イメージは昔のままで泥臭いという結果に。この現状を理解し、次に成分分析と商品開発を行った。市民や飲食店が参加したグループワークで鯉を食べてもらうにはどうしたらいいのかをテーマに、成分分析と共に検討を進めたという。この段階でコンセプトを完成させ、次に販路開拓とプロモーションとして郡山市内の13の飲食店と加工食品販売店1店で鯉食キャンペーンを展開することとなった。鯉料理を出す飲食店等をサポートするために、ロゴ入り旗や鯉料理のための皿なども用意するという。

 また、コンセプト以外、プロジェクト推進体制についてもこだわった。
 「推進主体は鯉の生産者と市役所の鯉係、そしてアドバイザーです。しかし、身内で成功するのではなく、なるべくオール郡山として色々な方の参画を頂きたいと思っていました。国際アート&デザインの皆様にデザインの協力をお願いしたり、郡山女子大に成分分析を頼んだり、日本調理師技術専門学校にレシピ開発をお願いしたり、みなさまに大変ご協力いただき質の良い活動が出来ました。」

 コンテストで選ばれた国際アート&デザインの生徒による作品は、プロの手によりブラッシュアップされ、販促品やタブロイド紙などのプロモーションに使われるとのことだ。
 「ロゴ、ポスター、鯉係ができました。ようやくここから市民の皆さんにアプローチをかけていくときがきた。これからは郡山市の一人ひとりの参画意識をもってこのプロジェクトが実現していくことを願っています。キリン絆プロジェクトが終われば、このプロジェクトが終わるわけではない。鯉に恋する郡山プロジェクトはさらに進んでいきます」

03_村上理事.jpg

タブロイド紙「KOI KOI magazine」を紹介する村上理事

04_プロモーション用のポスター.jpg

プロモーション用のポスター

 続いて、日本財団の荻上健太郎・海洋グループ上席チームリーダーから来賓挨拶が行われた。日本財団はキリングループが拠出した寄付金で基金を創設し、支援金の助成を行うことで東日本大震災被災地の水産業支援をサポートしている。
 「このプロジェクトには3つの素晴らしいポイントがあります。1つは、繋がりというものを大事に進めていただいたことです。既存の関係者だけでなく新たな協力者も含めたオール郡山の体制を大切にしながら進めていただいた。2つ目はお客様の視点で考えていること。良いものであれば売れるはずという自分たち中心の視点になりがち。これはキリン絆プロジェクトでも大切にしており、ここを大切にされたのも素晴らしいと思います。3つ目は、新たなチャレンジをされたこと。お客視点で考えようということに加え、伝統や歴史を大切にしながらも、鯉の新たな価値をもう一度定義し、未来に繋がる新しい食文化に仕立て上げるという点です。本日進捗報告をいただいたワインのプロジェクトともコラボし、郡山の農と水産が掛けあわさることで、伝統ある食文化だけでなく新たな食文化を創っていっていただきたいと思います」

 

05_荻上・海洋グループ上席チームリーダー.jpg

お客様視点がキリン絆プロジェクトでも重要だと話す
荻上・海洋グループ上席チームリーダー

 続いて、日本フィランソロピー協会の高橋陽子・代表理事による来賓挨拶が行われ、主に新たなワイン産地の人づくり産学官連携人材育成事業について、ここまでの進捗への慰労と感謝、そして今後の展開に対する期待をコメントをした。

 最後に、郡山市議会の代表として鈴木祐治・副議長からも挨拶が行われた。
「復興応援キリン絆プロジェクトにおいて2つのプロジェクトが展開されておりますが、今後も郡山市自慢の特産品が全国の方々に広く親しまれ、郡山市のさらなるイメージアップと地域経済の活性化に繋がることを願っております」

06_鈴木祐治・副議長.jpg

郡山市の活性を願う鈴木祐治・副議長

 来賓挨拶の後は、鯉に恋する郡山プロジェクトのロゴデザインの表彰式が執り行われた。郡山市にキャンパスをかまえる国際アート&デザイン専門学校の生徒達の協力によりコンテストが実施され、ロゴデザイン、イラストレーション、キャラクターの3部門それぞれが表彰された。

07_受賞者である生徒ら.jpg

受賞者である生徒らに郡山市長より表彰状、キリン株式会社より賞金目録が贈呈された

 表彰の後は、一般社団法人農業経営支援センター 石井文・デザイナーより採用された各部門のデザインについて講評が行われた。

 

08_ロゴデザインの優秀賞.jpg

ロゴデザインの優秀賞。ブラッシュアップされ、販促物などに登場する予定

 報告会の最後には「復興応援 キリン絆プロジェクト」を推進している、キリン株式会社CSV推進部絆づくり推進室の野田哲也・室長から激励の挨拶がされた。
 「来月の3月11日をもって東日本大震災から丸6年を迎えます。このタイミングで事業報告会を開催頂き、心より御礼申し上げます。今日の2つの事業には大きな特徴があります。行政の方々と生産者の方々、そして私共のような民間企業の3つのセクターが一緒になって復興支援に取り組んでいるのが極めて重要な特徴です。行政だけ、生産者だけ、民間だけではできないことが山ほどあり、共創で成し遂げることができるというプロセスに関わることができ、心より感謝申し上げます。郡山市の方々が誇りに思える街づくり、商品作りを継続して頂きたいと思います。微力ながら今後も東北の復興をご支援させて頂きたいと思います。」

09_キリン株式会社CSV推進部絆づくり推進室の野田哲也・室長.jpg

激励の言葉を送る野田哲也・室長

 東日本大震災より間もなく6年がたとうとしているが、まだ風評被害に苦しむ福島。オール郡山で取り組み、未来に繋がる力強い2つの事業が今後どのような展開をみせるか期待したい。

ページの先頭に戻る