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浜の漁師飯・浜のかあちゃん飯推進プロジェクト

浜の漁師飯・浜のかあちゃん飯推進プロジェクト

"荒くれものの鮮魚のまち"に伝わる郷土料理をブランドに

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年間150種類以上の多種多様な魚介類が水揚げされる相馬・双葉地方。親潮と黒潮が交錯する漁場は魚の身質が良く、この地域の鮮魚は「常磐もの」として全国の市場で高値で取り引きされるため、一攫千金を夢見る漁師らが集い、荒天でもひるまず漁に出る活気に満ちた浜であった。それが震災を機に一変、出荷制限などで水揚げ量は減少。そうした中、これまで地域の外へと発信する機会がなかった相馬・双葉地方独自に伝承されている魚料理の文化を、漁師やその妻たちが主導となって加工商品として開発するプロジェクトが立ち上がった。福島県内で活躍する若手デザイナ−や福島の料理人とも協力し、「馬(&)鹿うまめし~BAKAUMAMESHI~」というキャッチコピーのもと、四つのチームにより、地域に昔からある価値ある食材・食習慣を丁寧に掘り起こす作業がスタートした。

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原釜青壮年部(底曳網チーム)

珍魚の加工に挑む若手漁師チーム

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 「いずれ本操業が始まったとしても、きっと震災前のようにはいかない。加工にも積極的に挑戦しなくては、という危機感があった」と語るのは、原釜地区の20〜40代の若手漁師13人で構成される原釜青壮年部代表、菊地基文さん。多様な水産物が水揚げされる相馬市ならではの商品を、と加工食材に選んだのはナマコ。相馬市ではナマコが漁師らに酒のつまみとして普段から食されてきたという。またコラーゲンやビタミンが豊富で「海の朝鮮人参」と呼ばれるほど栄養価が高い点にも可能性を感じたという。「自分よりも若い漁師たちが加工にも興味を持ち積極的にアイデアを出してくれる。みんなで楽しみながら取り組めているのが僕らの強み。仕上がりが楽しみ」と菊地さんは話す。

プロジェクトから生まれた商品

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沖なまこのしょうゆ漬け
底曳網で獲れた、身の柔らかい沖なまこを
地元相馬の特製生醤油タレに漬け込みました。
コリコリとした独特の食感があとを引く美味しさ。

原釜青壮年部(小型船チーム)

漁師のプライドまで詰まったイナダのタタキ

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 大量に水揚げされるため安値で取り引きされていたブリの稚魚、イナダ。これを付加価値のある商品に転化できないかと思案したのは、原釜青壮年部の小型船チーム。プロジェクト発足当初はオリーブオイルやカレーなど数種類の味でイナダを漬ける構想だったが、途中からタタキへと方向転換した。「僕らはみな漁師。鮮度に自信があるのになぜ漬けにするのかと多少の迷いがあった。やっぱり生にこだわりたかったんです」と代表の松下護さんはその理由を語る。郡山の割烹料理店「丸新」の指導により、臭みを取るための血合いの除去や、ネギや柚子で香り・彩りを加えるなどの試行錯誤を繰り返し、いまではみんなが納得する商品へと近づいていると松下さんはいう。「原釜のエッセンスをしっかりと詰め込みました。この商品が福島の魚を好きになるきっかけとなってほしい」。

プロジェクトから生まれた商品

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潮目イナダのトロ味噌和え
親潮と黒潮の交わる海域で獲れたイナダを
特製味噌で和えた極上のひと品。
獲れたてイナダのもっちり感と、
トロのような旨みがぎっしりと詰まっています。
白ご飯にたっぷりのせて豪快に召し上がれ。

女性部相馬支部

浜の家庭で愛されるカニミソをさらに美味しく

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 漁師の妻を中心に構成される女性部相馬支部。地元の食材を使った商品開発にこだわった結果、最終的に目を付けたのが「平爪蟹(ひらつめがに) 通称:まる蟹」だ。小振りな「まる蟹」は、旨味成分が凝縮されており"庶民のカニ"として地元の家庭では昔からカニミソにして食されてきた。「相馬のカニミソの味はここにしかない。しかも各家庭で味つけやレシピも微妙に異なる。どこのお母さんも自分の味が一番と思っている(笑)。そうやって切磋琢磨してきた味には自信があります」と代表の佐藤靖子さんは語る。本来は殻をブツ切りにして和えるのが相馬流だが、商品として流通させるにはハードルが高いため、蟹を殻ごと裏漉しし、風味や旨味をまるごと凝縮させ、新たな「まる蟹の蟹味噌」を開発中。「まずはこの商品で相馬に興味を持ってもらえたら。そして実際に相馬に足を運んでもらい、正真正銘の相馬のカニミソを味わってほしいです」。

プロジェクトから生まれた商品

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まる蟹の蟹味噌
地元相馬の家庭料理の代名詞、まる蟹(平爪蟹)。
別名、H(エイチ)蟹。蟹の身を一本一本、丁寧にほぐし、
蟹そのものの旨みを凝縮しました。
相馬の海を感じる贅沢なひと品。
※商品画像はイメージです。
実際の商品と異なることがあります。

女性部鹿島支部

料理人の知恵で拡がるホッキの可能性

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 2016年6月より5年振りに試験操業として再開した相馬・双葉地方のホッキ漁。そのホッキ貝を活用した商品開発に挑戦しているのが女性部鹿島支部だ。県内の人気割烹店「丸新」のアドバイスも積極的に取り入れつつ独自性のあるホッキ料理を模索し、誕生したのが「ホッキ貝のアヒージョ」。「日々食材と真剣に向き合う料理人さんの視点は私たちとは全然違う。旨味成分を逃さないホッキ貝の水洗い方法や、捌く途中で捨てていた貝の口の部分も、ひと手間加えれば料理に使えることなど、いろんなアドバイスが目から鱗でした」と振り返るのは代表の桑折澄子さん。「ここは鮮魚のまちでしょ。そのまま食べても美味しいので、水揚げした後の食べ方についてあまり考えてこなかった。丸新さんの視点が加わって、いつも身近だったホッキ貝がさらに美味しくなっていくのを実感しました」。料理人とのコラボレーションが相馬漁業の未来を切り拓くきっかけとなる。

プロジェクトから生まれた商品

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烏崎(からすざき)アヒージョ
獲れたてのホッキ貝と、季節の野菜の旨味を
凝縮させた贅沢アヒージョ。
オリーブオイルの風味とプリプリのホッキ貝が
浜風を運んできます。
ごはんのお供にぴったりのひと品。

お問合せ
浜の漁師飯・浜のかあちゃん飯推進プロジェクト
担当:高橋、芳賀(原釜青壮年部・女性部相馬支部)、
   阿部、石谷(女性部鹿島支部)
所在地:福島県相馬市尾浜字追川196
TEL:0244-38-8301

プロデュースサポート
Helvetica Design INC
CD:佐藤 哲也
AD:遠藤 令子
D:遠藤 令子・山東 龍太

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