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若手漁師による次世代漁業作りと後継者作りプロジェクト

若手漁師による次世代漁業作りと後継者作りプロジェクト

浜を超えて若手漁師たちが力を結集
新たな発想で、未来の世代が憧れる漁業のかたちを創り出す

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東北沿岸部では震災前から漁業の後継者不足に悩まされていた。そして、こうした課題を抱える中で起こった震災の影響は、漁業者の離職を増加させ、後継者不足をさらに深刻化させた。この状況を打開しようと、水産業復興の勉強会で出会い、意気投合した若い漁業者たちが「一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン」を設立。次世代に漁業をつなげる彼らの新しい発想は、次から次にかたちとなり、東北の漁業の未来を創り出す。

カッコいい、稼げる、革新的、
「新3 K 」の漁師を目指すフィッシャーマン・ジャパン

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 2014年7月に設立された「一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン」には、銀ザケやホヤ、カキ、ワカメなどの漁業者や鮮魚店経営者ら14人が所属する。地域の垣根を超え、宮城県の各浜から広く漁業者が集まっているのが特長である。設立者の一人、阿部勝太さんによると、震災前は浜が違えば漁業者が出会って酒を酌み交わす場さえなかったという。しかし同世代の漁業者で話をしてみると、担い手不足や漁業を続ける難しさなど、みんな同じように悩みを抱えていることがわかった。そして「三陸から日本の漁師を改革する」と誓い合った。キーワードは「新3K」。「カッコいい・稼げる・革新的」な漁業者を"フィッシャーマン"として、未来の世代が憧れる仕事に変えていく、そう宣言した。


漁業の間口を広げることで漁師を"選ばれる"職業に

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 漁業の担い手育成の取り組みの一つに「TRITON PROJECT(トリトンプロジェクト)」がある。 これまでは、漁業に興味を持っても、漁業者の家に生まれなければ就漁する入口が見つからなかった。そこでフィッシャーマン・ジャパンでは、港のそばにある空き家をリフォームしてシェアハウス「TRITON BASE(トリトンベース)」を開設。最初に石巻市十三浜、さらに女川町、南三陸町、石巻市牡鹿半島の計4ヶ所に作った「TRITON BASE」では、漁業体験のためのキャンプを行ったり、地域外から訪れる就漁希望者に住む場所を提供し、漁業や養殖業、水産加工業の技術を教えたりと、漁業を基点として、人がつながる拠点の役目を担っている。

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 「いきなり就職という重い話ではなくて、興味を持ってくださった方に体験してもらうところから始めています。実は宣伝もほとんどしていないうちに、9名の漁業体験希望者やシェアハウスの居住希望者が集まりました」と阿部さんは話す。希望者は地元水産高校の卒業生のほか、郵便局員を辞めてきた人や、東北で漁業をやりたいと瀬戸内海地方から来た人などもおり、県外からのIターンの動きが始まっている。漁業者を育てるための研修プログラムも、フィッシャーマン・ジャパンが実施。牡鹿半島で「牡鹿漁師学校」を開催する筑波大学とも連携しながら、2016年はより多くの浜でプログラムを展開する予定である。また水産業に特化した求人サイト「フィッシャーマン・ジョブ」が中小企業庁との連携によってスタート。今後は水産物の種類が異なれば繁忙期がずれることを利用して、繁忙期の浜へ手伝いを派遣する「派遣漁師」も検討する予定である。たとえば3月はワカメ養殖を手伝い、4~6月はホヤ養殖を手伝い、10~3月は養殖カキの水揚げに行く。このような仕組みを作ることによって、年間を通じて収入を確保するというやり方も、これからのフィッシャーマンの働き方としてありうるだろう。


数多くの挑戦を重ねて、フィッシャーマンを10年間に1,000人増やしたい

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 このほかにもフィッシャーマン・ジャパンでは、獲れたての豪華食材を食べる生産者参加型バーベキューパーティー「フィッシャーマンBBQ」のようなユニークなPRイベントや、インターネットでの直接販売、フィッシャーマン・ジャパンを応援する消費者のファンクラブ「CLUB MERMAN(クラブマーマン)」など多彩な取り組みを展開している。フィッシャーマン・ジャパンでは10年間で1,000人のフィッシャーマンを増やすことを目標に、数多くの挑戦を重ね、活動を大きく加速させようとしている。
 しかし、これらの取り組みはすべて「水産業の後継者をつないでいく」ための手段であり、フィッシャーマン・ジャパンの活動の軸をブレさせないことが重要だと阿部さんは話す「。今、漁師として卓越した技術を持っているのは60代の世代です『。TRITON BASE』の研修生もその世代に指導してもらっています。若者が動くだけでなく、積極的に年長者の方々を巻き込むことで、確かな技術の世代継承を実現させていきたいです」。フィッシャーマン・ジャパンが仕掛ける新たな発想の数々は、これからの漁業の未来をつなぐかたちとなって動き出した。


プロジェクトから生まれた商品

新鮮な水産物が届くだけでなく漁業者と交流もできる"お得"なセット

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MERMAN セット
フィッシャーマン・ジャパンを支えてくれるお客様は、漁業者であり消費者でもあるという敬愛の気持ちを込めて「MERMAN(半魚人)」と命名。ファンクラブ「CLUB MERMAN(クラブマーマン)」の会員になると、三陸の漁業者たちが選りすぐった旬の水産物が自宅に届きます。


お問合せ
一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン
所在地:宮城県石巻市大街道西1-7-20
TEL:0225-98-7071
<URL>fishermanjapan.com

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